ビジネス支援

掲載日:2017-04-19

経営支援徒然帖・・経営会議で学んだこと

本業一筋の会社が生き残る

 バブル期に、多くの企業が有り余る資金をもって異業種に参入しましたが、その多くの企業が、経営破綻に追い込まれています。「隣の芝生は青く見える」ということわざではありませんが、コツコツやっている本業よりも、財テクや不動産業に走った企業のほぼ全部が破綻しました。
 これは私たちに本業の大切さ、企業の志や理念の大切さ、企業の社会的存在の大切さを教えています。逆に言えば、社会に貢献し、社会が必要としているならば、そのような企業は倒産しないということです。単なる金儲け、私利私欲であれば、そのような企業は、社会からも、社内からも破綻することとなります。
 少ない経営資本を本業一筋に費やし、その幹からしか、新しいビジネスは生まれてきません。経営者の人格が堅実か、バブリーかで、企業の経営体質は決定します。またワンマンかそうでないかでも同じことです。
 これは、どちらが良いかという問題ではありません。問題はその先にあります。堅実な経営者は、経営の先見性や信用が必要です。その為には経営情報や同業他社の動向に敏感でなければなりなせん。
 また、バブリーな経営者には財務の知識が必須です。資金を集中させ投資するには、多くのリスクやそれを避ける情報が必要となり、また判断の客観性を冷静に担保するための相談役が必要です。

大きいことはいいことだ

 経営会議に参加していればすぐ分かることですが、会社は規模が大きく、かつ管理会計と財務会計がしっかりしていて、経営、特に資金の先行管理をしている会社は強いです。当たり前ですが、規模が大きく、先行管理していれば、経営者が打てる手、判断の選択肢が増えるからです。

 少し思いついただけでも5段階の手を打てます。
 これが1店舗の小企業であれば、(1)の借金した上での頑張りしか手がありません。また(5)の店舗を閉めることは、生活の糧を失うことになり、もう一度借金を抱えたままでの再就職は物理的にも精神的にも非常にきついことです。ですから決断もできず、どんどん借金が膨らみ、人間関係を壊し、夜逃げすることが起こるのです。
 経営の先行管理を前提に、会社の規模を大きくし、経営判断の多様な選択にする(私はこれを「経営のダム」と呼んでいます)ことが必要です。経営者には様々な顔といざという時の備えを最低3段階もっていただきたいものです。

設備投資は慎重に固定資産は長期資金と自己資本で

 企業の安全性を図る指標に固定長期適合率と言うものがあります。
 計算式は固定長期適合率=固定資産÷固定負債+自己資本で現わされます。
事例でみると・・・・

上記の場合、『200÷130+70×100=100%』となります。
 企業の固定的な資産とその資金の出所が適正にバランスがとれているか見る指標です。100%以下の低い方が、安全性が高いと言うことになります。この値が100%を超えている場合は、短期的に調達した資金で固定的な資産を購入していると言うことになります。
 特に土地の取得は要注意です。土地は減価償却しません。結果資金面でみると土地は税引き後利益で購入したことになります。1億の土地は税率40%として計算すると、1億6千万近くで購入したことになります。土地は自己資本の部で購入されることをお勧めします。事例の場合70以上の土地を購入することは大きなリスクを伴います。
 特に飲食業、小売り業、製造業等の過度の設備投資をされている場合、倒産リスクを見る指標と言えます。節度ある投資に心がけましょう。

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