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掲載日:2017-11-01

【改正法対応】有期契約労働者の育児・介護休業取得ルール

平成29年の育児・介護休業法改正を受け、各社社内ルールの見直しと対応に追われていることと思います。特に、有期契約労働者の育児・介護休業取得要件の変更により、労働者から問い合わせを受けるケースも出てきているのではないでしょうか?

今号では、有期契約労働者の育児・介護休業取得ルールを理解するために、今日から活用できる資料をご紹介します。

【まずは確認!有期契約労働者の育児休業・介護休業取得要件】

平成29年1月、10月に施行された改正育児・介護休業法については、すでに下記にて解説しています。

参照:人材ドラフト『ご存じですか?今年10月より、育休は最長「2年」取得可能になります。』
https://www.jinzai-draft.com/business_support.php?submit=news_d&news_id=27
参照:人材ドラフト『平成29年10月改正育児介護休業法施行!改正法対応の実務を解説』
https://www.jinzai-draft.com/business_support.php?submit=news_d&news_id=43

このうち、有期契約労働者の育児・介護休業取得要件は1月の改正項目です。育児休業、介護休業それぞれについて、(1)(2)の両方の要件を満たす有期契約労働者であれば対象となります。

<育児休業>
(1)同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること
(2)子が1歳6ヶ月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでないこと

<介護休業>
(1)同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること
(2)介護休業開始予定日から93日経過する日から6ヶ月を経過する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでないこと

御社の育児・介護休業規程を今一度ご確認ください。既存の規程は、改正内容に対応しているでしょうか?

【規程の改訂だけでなく、「周知徹底」まで行うことが重要です】

厚生労働省より、平成29年10月に公開されたリーフレット「育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について」には、有期契約労働者の育児・介護休業取得要件の他、妊娠・産休・育休・復職後の流れ、休業中の経済的支援等が解説されており、一読することで労働者の権利である育児・介護休業のルールが理解できるようになっています。

参照:厚生労働省「育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について」
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/2910-2_ikukai-yuuki.pdf

平成29年10月施行の改正法では、「出産予定の方やその配偶者に対する、育児休業関連の諸制度等の周知」が努力義務として明記されました。社内対応に役立つ資料が厚生労働省のウェブサイトからダウンロード可能ですので、上手く活用するのが得策です。

参照:厚生労働省「パンフレット_育児・介護休業法」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/index.html#pam-01

【ご存じですか?有期契約労働者の育休取得率】

ところで、「パートやアルバイト、契約社員に育休なんて」と考える事業主様は少なくないかもしれません。しかしながら、下記の調査結果を見る限り、有期契約労働者の育休取得率は着実に増加していることが分かります。

参照:国立社会保障・人口問題研究所 『第15回出生動向基本調査(夫婦調査)』29ページ「図表Ⅱ-4-4 結婚・出産前後の妻の就業継続率、および育児休業を利用した就業継続率(結婚を決めたとき、妊娠がわかったときに就業していた妻)」
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/NFS15_gaiyou.pdf

直近のデータでは、第一子妊娠前にパートや派遣等の雇用形態で働いていた妻のうち、育児休業制度を利用して就業を継続した者の割合は「10.6%(2010~2014年)」です。これは2005~2009年の「4.7%」の2倍を超える数字であり、有期契約労働者を取り巻く状況は大幅に好転していることが分かります。

今後ますます進展する少子高齢化においては、どこの企業においても「人手不足」が懸念されます。今後は、有期契約労働者を“スポット"としてではなく御社を支える“人財"として捉え、安心して長く働いてもらうことに目を向けましょう。そうなればおのずと、今回の改正法対応に前向きになれるのではないでしょうか?

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