ビジネス支援

掲載日:2017-11-15

ガイドライン改正!「法定休暇付与の早期化」に配慮しましょう

11月に入り、今年もあと2ヶ月。何かと忙しい時期に入られている事務所も多いのではないでしょうか?一方で、先月10月より改訂された「労働時間等見直しガイドライン(労働時間等設定改善指針)」および「育児・介護休業指針」が適用となっています。今回は、主に労働者の休暇取得に関わる事項について、今一度の見直しが求められています。

【「法定休暇付与ルール」について、検討・配慮事項を確認しましょう】

労働時間等の設定の改善、ワーク・ライフ・バランス推進のために活用したい「労働時間等見直しガイドライン(労働時間等設定改善指針)」や「育児・介護休業指針」。今回の改正は各企業に向け、「法定休暇付与の早期化」に関わる下記の事項への配慮措置を求めるものです。

キッズウィーク(平成30年4月の導入に先駆けて)
・地域の実情に応じ、労働者が子どもの学校休業日や地域のイベント等に合わせて年次有給休暇を取得できるよう配慮すること

年次有給休暇
・仕事と生活の調和や、労働者が転職により不利にならないようにする観点から、雇入れ後初めて年次有給休暇を付与するまでの継続勤務期間を短縮すること
・年次有給休暇の最大付与日数に達するまでの継続勤務期間を短縮すること等について、事業場の実情を踏まえ検討すること

公民権行使のための休暇
・公民権の行使、または公の職務の執行をする労働者について、公民としての権利を行使し、または公の職務を執行する労働者のための休暇制度等を設けることについて検討すること

子の看護休暇、介護休暇
・子の看護休暇および介護休暇について、労使協定の締結をする場合であっても、事業所の雇用管理に伴う負担との調和を勘案し、当該事業主に引き続き雇用された期間が短い労働者であっても、一定の日数については、子の看護休暇及び介護休暇の取得ができるようにすることが望ましいものであることに配慮すること

以上、厚生労働省「労働時間等見直しガイドラインが改正され、平成29年10月1日から適用されています」より引用
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11911000-Koyoukankyoukintoukyoku-Syokugyouseikatsuryouritsuka/0000179296.pdf

参照:厚生労働省「労働時間等見直しガイドライン(労働時間等設定改善指針)(本文)」
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000179176.pdf
参照:厚生労働省「【平成29年10月1日施行対応】育児・介護休業法のあらまし」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/34.html

上記の内容は、義務ではなくあくまで「検討事項」であるため、必ずしもガイドラインに沿った対応が必要というわけではありません。しかしながら、今後ますます深刻化する中小企業の人手不足において、ワーク・ライフ・バランスへの積極的な取り組みがカギとなることは言うまでもないでしょう。採用活動において他社との差別化を図れることはもちろん、働く人の意欲向上、長く安心して働ける職場作りにも寄与してくれるはずです。

【『働き方・休み方改善ポータルサイト』で、他社の先進的な取り組みをチェック】

とはいえ自社でどのような制度作りが可能なのか、具体的なイメージが湧かないことには検討も進まないものです。中小企業における休暇制度導入を後押しするために、厚生労働省では『働き方・休み方改善ポータルサイト』を通じて、企業における実際の取り組みを公開しています。

参考:厚生労働省『働き方・休み方改善ポータルサイト』
http://work-holiday.mhlw.go.jp/kyuukaseido/search.php

例えば、一から独自の制度を作ることは困難であっても「法定休暇を拡充させること」なら検討の余地があるかもしれません。現状、労働者のモチベーションの低下や進まぬ採用活動にお悩みの事業所では、この機会に無理のない範囲での取り組みを考えてみてはいかがでしょうか?

【まとめ】

「労働時間の見直し」「年次有給休暇の取得率向上」「ワーク・ライフ・バランスの実現」については、昨今の働き方改革における重要課題として挙げられる項目です。現在、大企業を中心に少しずつ新たな取り組みが始められているところですが、現実として中小企業では具体的な行動を起こすことがまだまだ難しいケースがほとんどではないでしょうか。

とはいえ、「何も行動を起こさず」で良いことはありません。まずは、現場の声に耳を傾けることから始めてみましょう。働く人の声を積極的に聞こうとする姿勢があるだけでも、職場の雰囲気はぐんと違ってくるはずです。

  • 戻る戻る

PAGE TOP