Presented by MIZUHO
高効率な事務所運営が生み出す起業家支援サービス。「これからの税理士」が求められる業務と役割。

お客様企業が直面する不安や課題は、社会や市場の複雑化と呼応して多様化が進んでいます。特にスタートアップの段階にある企業にとっては、「専門家に相談したいこと」は決して税務に限った話ではありません。そうした一つひとつのケースに寄り添い、高付加価値なサービスを提供するために必要となるキーワード。それが「業務の効率化」であることは、皆様ご存知の通りです。
今回は「業務効率化を進めて、クライアントニーズへ深く応えている」辻・本郷グループのHongo Connect & Consulting 株式会社の市川琢也 氏と、「会計事務所の業務効率化を強力にサポートしている」株式会社マネーフォワードの辻 庸介 氏より、最新の取り組み等についてお話をお伺いしました。

Hongo Connect & Consulting 株式会社
代表取締役社長 市川琢也

2008年9月辻・本郷 税理士法人に入所。法人税務・個人税務を2年ほど経験した後、公益法人コンサルティングを3年間で500社以上関与。その後、新人育成機関の責任者などを経て、2015年3月、辻・本郷 税理士法人のグループ会社であるHongo Connect & Consulting 株式会社の代表取締役社長に就任(現任)。経理のアウトソーシング、経理業務の改善コンサルティング、提携企業とのビジネスマッチングなどを展開中。

株式会社マネーフォワード
代表取締役社長 CEO 辻 庸介

2001年京都大学卒業、2011年ペンシルバニア大学ウォートン校MBA修了。ソニー株式会社、マネックス証券株式会社を経て、2012年株式会社マネーフォワード設立。個人向けの自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」、ビジネス向けのクラウドサービス「MFクラウドシリーズ」などを提供。2017年9月に東京証券取引所マザーズ市場に上場。 一般社団法人 新経済連盟 幹事、経済産業省 FinTech検討会合 委員などを務める。

新設法人支援は競合も大変多い分野ですが、辻・本郷 税理士法人グループが同分野に参画された理由からお話しいただけますでしょうか。

市川社長(以下:市川):特にIT系企業などがそうですが、ベンチャーから大きく成長する企業も非常に多くなっています。そこで、ベンチャー企業のサポートを積極的にやっていこうと。これはグループの方針の一つとして取り組んでいます。
当社の強みは、他士業ともグループ内で連携しながら、中小企業から大規模法人、上場を目指すような企業様まで、一貫してワンストップでご支援してきた実績と経験であると考えています。そのステージに応じた最適なご支援を一貫してご提供できますので、成長意欲と実行力に富んだ企業の皆様にもご満足いただけていると思います。

成長意欲に富んだ起業家にとっては「今必要なサービス・支援」を受け取ることができ、その上で先まで見越して長いお付き合いができる。そんなパートナーを得られるということですね。

市川:そうお考えいただけるとうれしいですね。併せてこうした高品質なサービスを、競合他社と比較しても安価にご提供できている点。これも大きな付加価値としていただけているのではないか、と考えています。

価格を抑えられている理由は、何かあるのでしょうか?

市川:まずは専任の税理士を置かない、という体制にあると思います。例えば美容師さんでもそうですが、指名してしまうと高くなるということがありますよね? 当社でも同じで、設立間もないベンチャー企業には、固定の担当者を置いていません。これにより維持コストが削減できています。
その上で、最新の各種システムや技術も導入しています。例えばマネーフォワードさんのMFクラウド会計や、STREAMEDというアプリも導入し、大幅な業務効率化が実現できました。このように維持コストと作業コストの両面が軽減できていることが、安価な価格設定に繋がっています。 そして、効率化により捻出した時間をお客様への付加価値を生み出す時間として活用しています。

辻社長(以下:辻):紹介いただいたSTREAMEDは、会計事務所の皆さま向けに開発した記帳代行業務の効率化サービスです。これまで手入力せざるを得なかった紙ベースのアナログデータ(請求書や領収書、通帳等のコピーなど)を、スキャニングによってデジタルデータに変換し、取り込むことができます。

市川:現在、ベンチャー企業のお客様全体のうち8割9割がSTREAMEDを活用しています。実際に該当する作業を担当している部署では、昔のような「データを打ち込む音」がなくなっています。大半の処理がスキャニングで済んでしまうので、静かなものです。

辻:それはうれしいですね!まさに手間のかかる部分の効率化をご支援するために開発しましたので、お役に立てて幸いです。

辻・本郷グループと、システムの開発など色々に協力関係を築いていらっしゃる辻社長の目から見て、同グループの位置づけをどのように捉えていらっしゃいますか?

辻:日本最大級の税理士法人として、全国に支店も展開されていらっしゃいます。元々少人数で取り組まれていたのが、税理士法人化が認められてM&Aなどもありながら規模感も大きくなられましたよね。そういう過程の面でも、辻・本郷 税理士法人さんは日本の税理士法人の歴史を表しているように見えます。
また、本郷先生には個人的にも本当にお世話になっており、一経営者としてアドバイスもたくさんいただいています。例えばクラウド会計の事業についてご説明した時にも「あまりITっぽくしすぎない方がいい。人はデジタルとアナログと、両方あった方が使いやすいから」と。ものすごく先を見据えていて、本質的なところを見抜く方だと感じています。

市川:本郷は会計士税理士ですが、全然そういう雰囲気じゃないですよね。

辻:まさしく「経営者」ですね(笑)。やはりグループ内でも、そういう存在感がある方なのですか?

市川:グループ全体で1万3000社に及ぶ直接の顧問先があるのに、「これだけリアルな財務諸表を握っていて、税務会計しか提供しないのはおかしい」というのが、ずっと言われていることです。私も一つ会社を任せていただいて、今年7月からは「ザ・コネクト」というビジネスマッチングサービスもスタートしました。これは色々な企業さんと連携しながら、「面白いことをやっていこう」というのがコンセプトです。ですから税務会計だけに留まるのではなく、広い視野で周辺業務も手を伸ばしていくことが、今の私のミッションだと考えています。

辻・本郷 グループとマネーフォワードで、新しい取り組みを開始したとお伺いしました。

辻:当社も先日、京都で実験的な試みを一緒にやらせてもらったんです。辻・本郷さんの京都支社で、顧問先に対してみずほ銀行さんの「法人口座開設ネット受付」を利用して口座を開設すると同時に、当社のMFクラウドを新設法人に導入していただきました。新設法人を早く安く的確にご支援する、新しいサービス展開の流れが構築されていましたね。私たちも非常に参考になりました。

市川:その節はマネーフォワードさんのご担当者様にも、何度も京都へ足を運んでいただいて(笑)。おかげさまで非常に良い結果が出せましたので、すぐに東京でも同体制を開始し、お客様にもご好評をいただいています。

税理士が、顧問先にみずほ銀行の「法人口座開設ネット受付」をオススメする理由は何がありますか?

市川: 会社設立後は、法人の口座開設が必要です。多くの銀行では法人の口座開設に時間と手間を要する中、みずほ銀行さんのこのサービスでは、従来よりも早く、原則1回支店に足を運べば口座開設が可能となるため、オススメしています。
また、お客様の入出金明細をクラウド会計上で即時確認できることで、私たちの業務効率化が大幅に進み、税理士本来の仕事に多くの時間が作れるようになります。このため会社設立後には、「みずほ銀行の口座開設・MFクラウド会計・STREAMED」をワンセットで導入いただく事を推奨しています。

辻:実際、法人口座のウェブでの開設なんて、昔はできませんでしたからね。私も起業の際には苦労しました。時間もかかるし、不備があれば何度も通わなくてはならない。その手間を考えると、本当にありがたいと思います。
一方でウェブ開設となると企業の信頼性が見え難い部分もあるのかもしれません。ですがその点も税理士の方々が間に入ることで、お互いに安心して進めていけるのでしょうね。開設の段階から「みずほ銀行・会計事務所・顧問先様」が密にやり取りができていれば、将来的に事業発展に伴う融資が必要となっても、対応が円滑に進むといった効果も得られるのではないでしょうか。

MFクラウド会計とみずほ銀行の連携も、非常に強いと伺いました。

辻:同システムは金融機関各社とAPI連携でつながっています。中でもみずほ銀行さんはいち早く2016年10月に法人分野の参照系(残高照会・入出金明細の取得)で連携。2017年3月に法人分野の更新系(振込、総合振込・給与振込の依頼)で連携をしました。実はこれ以前からもみずほ銀行さんと当社の連携は強く、当社のクラウド請求書とみずほ銀行さんのベストレシーバー(消込機能)の連携や、MFクラウド給与での給与支払いの自動化も実現しています。新しい取り組みをやろう、という意気込みが強い銀行さんだと感じています。

今後、税理士業務の効率化については、どのようにお考えでしょうか?

辻:デジタル化の流れは止まらないので、自動化が進む業務も増えてくると思います。ですが、その中でも人が人と会わないと解決できない問題はなくなりませんし、その時パートナーとして求められる「税理士さんの役割」もなくなりません。人に任せること。システムに任せること。それを上手に区分けしながら、皆様へ便利に感じていただけるよう、開発を進めていきたいと考えています。
今後は、予実管理やAI監査ができる経営分析ソフト「Manage board」を充実させ、会計業務とさらに連携させ、顧問先様との経営相談で活用いただけるようなサービスにしていきたいです。また監査業務は非常に細かな項目でチェックをされていると思いますが、その手間もかなり削減していただけると思います。このサービスを実際に開始する前に本郷先生にお話させていただいたら「こういうのが欲しかったんだ」とおっしゃっていました(笑)。

市川:また京都でテスト、ということになるかもしれませんね(笑)。

辻:そうですね。このようにテクノロジーの力で様々な場面で業務効率化をお手伝いし、「コスト削減」から「収益拡大」の分野でも貢献していきたいと考えています。

そうした効率化のメリットを活用されながら、HCCとしてはどのようなサービス展開をお考えなのでしょう?

市川:当社は今後、グループ全体でも税務会計といったコアになる部分を維持しつつ、お客様の問題解決をご支援できるよう「人と人をつなぐ=ビジネスマッチング」へも注力してまいります。必要な情報が日本全国で、すべての方へタイムリーに提供される。そういうソリューションを生み出していきたいと考えています。
おかげさまでグループとして大きく成長することでき、様々な企業様とも「一緒にこういうこともしませんか?」と声をかけていただけています。お客様からのご相談内容は、必ずしも税務だけに限りません。時には私たちにとって専門外で、提案・解決お答えしがたいこともあります。そうした際に異業種の専門家を間に入って探したり、提携先を探したりすることで、お客様の課題解決をお手伝いするのも狙いの一つになっています。そうして幅広に問題を解決できる「中小企業のプラットホーム」として、皆で研鑽を重ねていきたいですね。

本日はお忙しい中、ありがとうございました。

法人口座開設ネット受付