
「このまま働き続けるのは違うかも」と感じた日から
私はこれまで、税理士法人・会計事務所にて会計・税務業務をはじめ、決算対応(月次・年次)、給与計算、社会保険手続き、さらには経理補助や総務・人事・法務といった管理部門の業務まで幅広く担当してきました。
責任あるポジションで働けることに誇りは持っていましたが、その一方で、残業が常態化し、求められる役割の重さに対して給与が見合っていないと感じるようになっていきました。
また、職場内の人間関係もスムーズとは言えず、日々の業務に追われながらも、ふとした瞬間に「このまま無理をして働き続けてよいのだろうか」という疑問が湧くようになりました。
30代に入り、これからのライフステージをどう過ごしていきたいか、自分なりに見つめ直す中で、もっと穏やかに、心のゆとりを持って働きたいという思いが次第に強くなっていったのです。
そんなきっかけから、私は転職を意識するようになりました。
転職活動は短期集中。人材ドラフトで出会えた、たった1社とのご縁
私の転職活動は、いわゆる「本気モード」に入ったタイミングで一気に動きました。
自分の希望に合う会社が見つかれば、すぐにでも決めたいという思いがありましたので、応募した企業は1社のみ。活動期間も2ヶ月以内と非常にコンパクトでした。
もちろん、転職活動に不安がなかったわけではありません。求人が見つかるのか、年齢やこれまでの経歴がネックにならないか、収入が一時的に途切れることへの不安、新しい職場の雰囲気に馴染めるのかといった心配は常にありました。
そんな中、私が利用したのが会計業界に特化した転職支援サービス「人材ドラフト」です。求人情報は非常に詳細で、企業の採用ページや特設サイトと併せて内容を確認することで、仕事内容や社風を具体的にイメージすることができました。
また、担当してくださったキャリアアドバイザーの方は、業界知識が豊富で話しやすく、単なる求人紹介ではなく私のキャリアの方向性や不安に丁寧に向き合ってくれたのが印象的でした。
応募書類の添削、面接対策、転職スケジュールの整理に至るまで、実務面でのサポートもとても心強かったです。
特に印象的だったのは、カジュアル面談の段階から採用前提で話が進んだこと。これは予想外でしたが、それだけ企業側とのマッチ度が高かったのだと思います。
「穏やかに働く」が叶った職場との出会い
現在、私は中国地方の税理士法人で勤務しています。担当している業務は、顧客対応や仕訳入力、決算申告など。前職で培った経験をそのまま活かせる内容でありながら、日々の働き方は以前とは比べものにならないほど改善されました。
転職後の年収は、前職と変わらず400万円のままですが、私にとって何より大切だったのは「環境」です。
現在の職場では残業がほとんどなく、業務量も無理のない範囲で、日々穏やかに働けています。
人間関係も非常に良好で、ギスギスした雰囲気がなく、仕事中もリラックスして取り組めています。
ストレスが減ったことでプライベートの時間にも余裕が生まれ、生活全体が安定してきたことを実感しています。
この転職において、「人材ドラフト」のサポートは欠かせないものでした。
求人票の情報量の多さや、業界特化ならではの知見、連絡のスピード感も抜群で、紹介も押しつけがましくない。その自然で誠実な対応が、最終的に自分にとってベストな選択へと導いてくれたと思います。
転職はキャリアの転機ではなく、“生活の質”を見直す機会
今回の転職を振り返ると、満足度は8割程度といったところでしょうか。
欲を言えば、もっと年収を上げたいとか、役職を目指したいという思いもゼロではありません。
それでも、何よりも心の安定と生活の質を大きく改善できたことが、私にとっては最大の成果だと感じています。
仕事にやりがいを感じることも大切ですが、無理をしすぎて体調を崩したり、気持ちが追い込まれてしまっては元も子もありません。今の職場では「長く働き続けたい」と思える安心感があり、それが私にとって何よりの転職成功だったと感じています。
これから転職を考えている方には、「自分の価値観を大事にすること」を何よりもお勧めしたいです。
環境を変えることに対して不安を抱くのは当然ですが、少しでも「このままでは…」と感じているなら、それは自分の中のサインかもしれません。
私のように、年収が変わらなくても、働く環境が変われば、心と暮らしは大きく変わるということを、ぜひ知っていただければと思います。
転職は決して「逃げ」ではありません。より良い働き方を実現するための「前向きな選択肢」だと思います。
私の経験が、今まさに悩んでいる方の背中をそっと押すきっかけになれば嬉しいです。
無理せず、自分にとってちょうどいい働き方を、ぜひ見つけてください。